[CHECK]社会館吾妻保育園民営化2年目(2022年度)

1.社会館吾妻保育園:2年目の目標(2022.3.5作成)
A. 保育関係
B. 保護者関係
C. 園舎・園庭改造(2023.1.15更新)
D. 食事関係(2022.8.14追加)
E. その他 (2022.10.2:「3」追加)
2. 社会館吾妻保育園:2年目改善の記録(2022.4.14作成)
A. 保育関係 (2022.10.1:「9」追加)
B. 保護者関係
C.その他
参考:他年度の取り組み

1.社会館吾妻保育園:2年目の目標  ( 0.1.歳児 オムツ代の軽減! 赤ちゃん達が活発化! 3歳でもオムツーなんてありえない社会館流 SDGsの第1歩)

2021年度が終わるに当たり、職員・保護者・市役所・地域の皆様など、関係各位に心より感謝申し上げます。
定員60名を、「満たし、超える」という長年の吾妻保育園の課題が、2022年4月1日、皆様のご理解ご支援のお陰で、見事に達成される見込みです。
社会館吾妻保育園の法律上の最終・最高責任者たる理事長宮﨑栄樹は、皆様のご期待に応えるために、気づいているところから、2年目の目標を設定します。

A. 保育関係

年間保育計画

  1. 年間保育計画の骨組みを維持する。
    0・1歳の保育内容を一部改善。口リズム・散歩・裏庭及び室内遊びを柱に、寝返りが始まる生後3ケ月頃より園内でのオムツを止める。(代わりのパンツを10枚ほどご購入いただく。が、オムツにかかる保護者負担の劇的な軽減。)ロールマットを日常の生活習慣にする。0・1歳段階から、子供達の心身が活性化されることが目に浮かぶ。
  2. 昼寝の時間を、午後1時開始にする。
  3. 里山体験を少しずつ増やす
    リズム・散歩・外水遊びを増やし、体力・意欲・復元力・免疫力を一層強化しながら、新たに4・5歳児の森の保育を少しずつ増やす。1999年以来のの森の専門家「直井洋司先生」も同行してくれそう。4・5歳児は年5回以上森・里山へ行こう。給食も森まで配達されるはず。子供達は、往復マイクロバスを使えます。
  4. 畑作業・クッキングを少しずつ増やす
    3・4・5歳クラスの畑作業・クッキングを少しずつ増やす。
  5. 4・5歳クラスの保育
    雲梯・のぼり棒・鉄棒逆上がり・縄跳び・自転車をゆり・チューリップ担任は、系統的に指導する。
  6. 弁当の日には積極的に遠出する
    弁当の日に、3才以上児たちは(バス・列車・特に久留里線を使い)園外遠方に積極的に出る。費用は園が負担する。
  7. 晴れの日のスポーツ教室は吾妻公園で
    スポーツ教室を、晴れの日には、より広く立体的な吾妻公園で行う。
  8. 合同保育の実施
    社会館・吾妻合同保育を、社会館本園・吾妻保育園等で実施する。特にリズム・社会館での泥水遊び・社会館プール。

 

B. 保護者関係

  1. 公開リズムの実施
    新しく、5月に、4・5歳クラスの公開リズムを実施する。
  2. 完全給食・特別完全給食・お弁当の日の実施
    完全給食や特別完全給食(1週間単位)の機会を増やし、保護者達の負担を軽減する。他方慎重にバランスを考えながら、子供達が最も喜ぶ母の手作り弁当の日を増やす。
  3. 運動会:客席から父たち、すっくと立ち現れる感激
    2022年10月1日の運動会。三角小屋を乗り越える競技・畳4枚分の雑巾がけ競技の準備、後始末があっという間に終わった。どちらの道具立ても、大人10名以上が力を合わせなければとても動かせない重量級。アナウンスの呼びかけに、「あれよ!」という間に、観覧席のお父さん方が応えて下さったのだ。運動会は、子供達と職員が主役で御父母ご家族は高みの見物、という構図が一瞬にして崩れた、吾妻(保)の歴史的な瞬間。力一杯の父親たちの雄姿は、必要な場合に保育園は、保護者達のご支援を、お願いすべきであり、そこに「普段からの保育園職員の努力頑張りに対する保護者各位からの評価が出た」というのが理事長の思いでありました。

 

C. 園舎・園庭改造 (総工費 約3000万円)

  1. 保育室の変更
    2階のホールを、園長・主任の了解のもと、誰でもいつでも使えるようにするために、1階玄関ホールをカエル(2歳)組専用室・ゆり組昇降通路に改造し、2階にあったチューリップ組(4歳)を1階カエル組の部屋に移す。これで長年の課題であった、ホールの使用のたびにチューリップが、活動変更させられることがなくなります。使う方も遠慮なく使えますね。(2022年8月27日カエル組に虫対策の網戸設置。)
  2. ホールの床材の変更=民営化に伴う園舎改良工事完了
    2階ホールの床が、2023年1月全面的に新調された。50年前の標準仕様から、社会館のリズムを大好きになった社会館吾妻保育園の子供達が、思いっきり飛んでも滑り込んでも倒れこんでも痛痒を感じない、快適な床材に生まれ変わった。
    約40坪。これで子供達は、ますますリズムをやりたくなる。谷口工務店さんには、2つの入り口も広げてもらい、同じく新調された廊下と行ったり来たりが自由にできるようになった。
    加えて1階から2階への階段の床面も、コンクリートむき出しから、木目彫に新調されて、1階階段に足を踏み入れれば、そのまま2階ホールの魅力に引き入れられる心持、という訳で、2021年3月に始められた、木更津市立吾妻保育園の民営化をきっかけとする施設改良工事は3200万円を超える支出を以てここに完成しました。吾妻保育園の子供達の「打てば響く」反応の素晴らしさに、気づいてみれば大変な工事が完成していた、のでした。「あの子たちの為なら惜しくない。」が理事長宮﨑栄樹の感慨です。ちなみに総額の内1500万円は、木更津市から3年分割で補助される予定であり、500万円は愛染院から2年前に寄付されています。
  3. 井戸水が園庭に噴出して小川となる 
    吾妻保育園園庭の井戸水が、2022年8月18日ついに保健所検査で細菌なしとなり、理事長の予定通り、園庭内を小川が流れる吾妻保育園が実現することになった。むつみ保育園に前例があった。が吾妻保育園はあのような立派な小川を作ることはせずに、購入した本物の小型スコップ5台で日々子供達が、水の流れを決めていくことにしてみよう。小川の源は1ケ所に決めよう。排水の最終溝も理事長が決めよう。が、途中は日々子供達が決める。子供達の思い付きと好奇心が存分に発揮されて、小川流れる吾妻保育園に、変幻自在の小川の物語が作られていく。3・4・5歳児が主役?0・1・2才児達も遊ぶ?。吾妻が楽しい!
  4. 園庭改造もう一歩。
    岩根の国家公務員官舎にあった小学生用の巨大なジャングルジム1基を拝受、吾妻保育園園庭の桜の木の下に何とか納めて頂いた。そこにあった、旧市立東清保育園から移動してあった小ぶりのジョングルジムは、園庭南側の滑り台の脇に移され、一メートルの板で繋がれて、一組の連結式遊具になった。
    岩根の官舎に子供達がいなくなってしまったことは寂しいことだが、業者が全面解体し、全てのねじを新品に代えて下さって、組み立て直された姿は、保育園にはもったいないような景観であります。その三段目・四段目などに板を敷いてもらって観覧席にしてみたら、十分に子供達が楽しめる舞台となりました。
    ゴルフ場と見違えそうな保育園。広々としているが、なんにもないと言われかねなかった吾妻保育園園庭は、今や子供達の好奇心と挑戦意欲を、いやがうえにもかき立てる保育環境になりました。この度の素敵な出来事は、理事長の「ご縁」のお陰であります。民営化にもいろいろあって、水道の民営化は問題があるそうですが、少なくとも吾妻保育園の民営化は、その保育環境整備に有効に働いた、子供たちの幸せの為に良かったと受け止めております。関係の皆様の特段のご配慮に、心より感謝いたします。(2022.8.29)

 

D. 食事関係

  1. 糖尿病対策:味覚が大事
    2022年4月、糖尿病1類の1年生2名が木更津市内の小学校に入学したと聞いた。2類は、食事性の糖尿病と言われ、食事を変えることで容易に改善できる。が1類は親からの遺伝かもしれないらしい。国内の小学校で成人病検査が実施されて久しいが、木更津市内にその影響が出ていることは衝撃であった。
    吾妻保育園ができることは、子供達の味覚を偏らせないこと。
    味覚は5つ。甘さ・辛さ・苦さ・酸っぱさ・塩辛さ。コンビニがお菓子類を子供達に選ばせるために、甘さと塩辛さを注意深く調整していることは皆様ご存じの通り。辛さと酸っぱさは、年を取ればなんとかなる。
    問題は苦さ!離乳食の初めに、ほうれん草を持ってくるか、小松菜を持ってくるかがが勝負なのです。社会館伝統のおすすめは、甘いほうれん草は生後1歳以降にして、初めに少し苦みがある小松菜を赤ちゃんの人生のの原点に持ってきてあげること。小松菜の苦さを当たり前の味の原点にしてあげること。結果として後に出会う甘味も,かすかな甘みで満足できる人になれること。という訳で生後2ケ月からの入園を心よりお待ちしております。
    追記 はちみつは生まれて1年未満の赤ちゃんには、危険。念のため。

 

E. その他

  1. 吾妻公園も保育空間に
    昭和18年、アメリカ軍による空襲被害を避ける為に、今の吾妻公園一帯に居住していた住民たちは、貝渕方面に疎開させられた。その方々の思いを想像すれば、今の吾妻公園の閑散たる姿は、早急に改善されなければならず、その大役を社会館吾妻保育園が引き受けるべきだと、理事長宮崎栄樹は判断する。
    主に、あまり人影が見えない中・南側区域を、吾妻保育園の保育空間として活かすべく、努めて出かけることとする。園から歩いて数分の場所。ほんの30分間でいい。携帯を持つ職員1名がいれば数分で本園より救援を呼べる。「そこは園と一体的だ」と受け止めて吾妻公園活性化の一翼を荷おう。その際、新しい駐車場の旧公民館正門の立派な扉から出入りしよう。
  2. 「どうやったら子供達の自己感覚・自発性が高まるか」という保育を目指して
    吾妻保育園の職員に、トップから順次、社会館の保育を理屈抜きに体験していただく時が来た。民営化2年目を迎えて、それが室内遊びであれ、調理実習であれ、園外散歩であれ、「子供に何をやらせるか」ではなく「どうやったら子供達の自己感覚・自発性が高まるか」が園児指導上の最高のテーマとなっている、と職員各位は感じ始めていると理事長は受け止めている。
    全国・県下の他園職員の多くが、この20年来社会館本園で体験し記録に残して下さった「体験レポート」も、着眼点のあれこれとその評価が、吾妻保育園関係者にも、参考になると私は思うが、それは民営化3年目以降の課題。民営化2年目の段階では、ご本人による「気づき」「あれ?」「何これ!」が何よりも優先されるべきは当然です。  (2022.3.5)
  3. 山形文教大学より下村教授による視察(職員への)インタビューがありました。(2022.10.2)
    2022年9月27日午前9時から午後5時ころまで。なぜこんなに長時間にわたったチェックが企画されたのか。
    吾妻保育園が民営化され、その詳細が全国でも珍しいくらいにホームページに公開されていたからだと教授は仰います。
    勿論、母圓があの里山保育で全国ブランドになっている木更津社会館保育園であり、教授が長年注目されてきたこともあったらしいのですが、不思議なことに民営化の実際が、木更津吾妻保育園の様にあからさまに逐次的に詳細に公開されている例は他にないとのこと。
    理事長は、市役所との協議に代えて、民営化のプロセスを保護者達にもご理解いただく事を目的に新生・吾妻保育園のホームページを綴ってきました。もちろんこれは市役所へのご報告でもあり、全国の類似園へのアピールであり、そして研究者たちへの資料提供になっているのでした。

 

2.社会館吾妻保育園:2年目改善の記録

A. 保育関係

  1. 保育用ロールマット(斎藤公子先生発案の保育の1つ)を発注
    2022年5月18日から、0・1歳児室にて直径40センチのロールマットを使用。他クラス職員がその素敵さを認めて下されば、同時に購入してある、直径70センチの大型ロールマットを2~5歳児達に、ホールで使ってもらいます。目的は体幹の柔軟性とバランス――です。すらりとした姿勢の良い子達になります。
    30年ほど前、リズムで障害児たちが立ち直っていくことに気付かれた斎藤先生が、ロールマットによる整体を思いつかれて、その有効性を私たちにも公開されてきたものです。乳児室担任の提案を受けて、この素晴らしい保育を理事長宮崎が思い出し、その製作を東京に手配、ロールマット運動が吾妻保育園で開始されることになりました。ちなみに社会館本園では随分前からマットは利用されており、民営化2年目であるが、マットを吾妻保育園の子供達にもやってあげたい、という経験者たちの熱意を受けて、この新しい企画が始まったのです。ご期待ください。
  2. 赤ちゃんは、寝返り・ハイハイの後に、つかまり立ち
    生まれた赤ちゃんは、歩き始める前に、コロリコロリと寝返りを打ち、そしてハイハイをしてまわります。親から出生して数分後には立ち上がり母乳を求める哺乳類の常識に反して、人類の赤ちゃん達が、1年間は立ち上がらないことをもって「人類1年早産説」が唱えられています。歩行器に入れられ、ベットの囲いに保護されていた赤ちゃんが、寝返り。ハイハイ抜きでいきなり立ち上がったと伺うことがありますが、寝返りやハイハイで赤ちゃんの体幹が鍛えられることを知る者としては、この赤ちゃんに同情するばかりであります。
    社会観吾妻保育園の乳児室は、ベッドなしの畳の空間に広々と寝かされた赤ちゃん達が、自由に寝返りを打ち、縦横にハイハイをして回れるように設計されています。床から50センチの高さに広がる畳の世界がいかに快適か、どうぞ一度ご確認ください。尚、ハイハイなし、ベットのなかで育てられたW君。5年後、吾妻保育園で鍛えられて、年長児たちのリーダーになったことを記させて頂き、目出度し目出度しとさせて頂きます。
  3. 寝返りを打ち始めた赤ちゃんはおむつからパンツに
    社会館では、随分前から、生後3ケ月、寝返りを打ち始めた赤ちゃんのおむつを外し、パンツに代えている。実はおむつは大人・保育士の手間を軽くするために使われてきた。パンツは子供が汚したら速やかに新しいものに代えなければならず、さりげない目配りと頻繁な交換作業は保育士の負担になる。が、老人たちがおむつを当てられてすぐ気づく通り、おむつはかさ張り、運動(寝返り)の妨げになるだけでなく、夏季には暑く不愉快だ。赤ちゃんたちも同じ。パンツに慣れた1歳児たちは、夏季のおむつをとても嫌がる。
    というわけで、保護者達に1人の0・1歳児ごとに、10枚ほどのパンツを用意してもらいました。乳児室でも、保育士達がパンツを洗い乾かすための乾燥室を整えて、この4月から、吾妻保育園乳児室は社会館流を実践し始めています。パンツを洗う手間と、洗わないで済むおむつ利用とを選ぶ判断基準は、、子供が3・4歳になってもおむつにウンチをしていてよいのかに尽きます。1歳からオマルに座ってきた子との違いは、自信と積極性の違いとなって誰の目にも明らかになるのです。
    民営化1年目で乳児室に50センチ・30センチの段差と斜面を置き、子供達の太もも・体幹を鍛え始ています。心身の活性化が大いに期待されます。
    2歳以上でおむつを外すときは、慎重にすべきです。子供の自発性・自尊心を無視しておむつ外しを無理押しすると、神経質・頻尿の子になることがあります。子供達の自発的な尿意の発信が2の次にされ、パンツを汚さないという結果だけを意識する保育は、かえって事態を難しいものにしてしまいます。
    おむつ外しによる赤ちゃん達の快適さは、彼らの心を安定させ、運動意欲をいやがうえでも膨らませてくれるはず。民営化1年目の園庭改造・散歩・リズムがいかに子供達の体力、状況判断力を高めたかは、保護者各位のご承知の通り。メダカ組6・5年保育のお子様たちのこれからの一層の成長を心から期待します。
  4. 2歳からおむつを外す場合。子供達に芽生えている自発性・自尊心に配慮することが大切です。子供からの自発的な尿意の発信をじっくりと待つ。その過程で、当然起きる子供達の失敗を温かく包み込み受け入れることがポイントです。パンツが汚れることは、当たり前・想定内のことでしょう。このような大らかさを欠いた保育の結果、子供達に「神経質」と「頻尿傾向」を残すことがあることは、関係者がきっちりと認識していてほしい、と理事長は願っています。
  5. 大型積み木を設置
    大型積み木1セット(価格60万円)を2階ホールに設置。4月1日の入園式に大人用の座席として使用。すでに新しい木製椅子(1台13000円)の魅力を発見してくれている吾妻保育園職員と子供達が、重さも手応えも十分な昔からある伝統的な木製の積み木の魅力に、思わずその頭脳を大回転してくれるものと想定しております。
    理事長宮崎が、今から70年ほど前に野田市の大師山保育園(母の実家)ホールで延々と遊び惚けた木製の積み木達の山が、今、社会館吾妻保育園にあると思うと、まさに夢を見ているような気持になります。
    30坪のホールに仲間と一緒に全面展開で遊ぶ大型積み木と、チマチマと1人あそびに集中させるレゴとを比べれば、どちらが将来のリーダー養成につながるかは明々白々。
    足に落として「いたい!」。でも大丈夫。太い神経も養ってくれる大型積み木を、吾妻の子供達が大好きになってくれるものと信じています。
  6. 正座と裸足(アーシングが健康のもと。ご存じ?)
    この1年、一部クラスで始められた正座と裸足の効果が、吾妻保育園の子供達の心身を鍛えていると理事長宮崎は想定しています。正座はリズムの中で始められており、もちろん全員がきれいにできているわけではないが、素敵な正座ができている子たちが仲間たちのリーダーになってきていることは明らかです。
    正座によって関節の可動域が広がり運動能力の向上と共に怪我をしない反射能力も磨かれて、精神的な安定感も素晴らしく、仲間からも一目置かれる理由になっているのではないか。
    裸足も全員がなっているわけではなさそうだが、裸足によって土踏まずの形成が促され、体のバランスが良くなるばかりか、足裏の64ケのツボが常に刺激を受けることによって心身の安定性が促進され、更には直接床・地面に足裏が触れることで体内静電気が体内から抜けて健康に良いとか、雑菌が常に足裏につき、雑菌を嫌う水虫がつかないと言ったおまけまであって、結果は悪くなさそうだ。
    帰宅した子供の足裏(と靴)を洗う手間が増えるとしても、保護者にとっては反対するほど、かえって子供達に損をさせる、と認識して頂けるであろうか。という訳で新生吾妻保育園では、小さな子達から順次上履きが廃止になっていきます。ご期待ください。
  7. 1978年度、社会館保育園。雑巾掛けを5歳児が始めた。
    日体大の正木教授が小学生の姿勢が悪い、長く立っていられない、土踏まずが出来ていない例が増えている、と発表されていた。ポーランドからの報告に、大人たちの腰痛対策として雑巾掛けが良いという話が聞こえていた。
    私は、職員会議で提案して、年長組が雑巾を家から持ってきて、廊下を1日に1回拭くことを始めて貰った。現在は、3歳後半から始めており、雑巾を竹刀を持つように絞ることも重視している。右手と左手の分業・連携が精緻化されることを目指しているのだ。雑巾絞り、雑巾掛けは子供の身体発達を促すための1つの大切なコースだ。
    というわけで、2022年度から吾妻保育園でも子供達の雑巾がけが始められる予定です。すでに各お宅より3枚ずつの雑巾を用意いただいているのはその為です。ご期待ください。
    雑巾がけ大好き、お母さんのお手伝い大好きの子供達が続出します。
  8. 足裏の土踏まずの成長
    2022年度から全クラスの子供の誕生日に、その子の足型をとって、誕生日カードとして配布する手配が整えられました。足裏の土踏まずが、だんだん出来上がっていく様子が、毎年、誕生日の記念品として残されます。
    いずれお子様が結婚する時に、0歳児の連絡ノートと一緒に、このカードの束を贈って頂ければ、写真以上の生々しい育児記録として子供達が感激してくれるか、と願っております。
  9. 昼寝の時間を、午後1時開始にした
    2022年8月園舎改造が終わって、0~3・4歳クラスの昼寝時間を、12時半開始(2時半まで)から午後1時開始(3時まで)にしました。子供達は、昼食後すぐに昼寝に入ることなく、30分以上ひと遊びです。食べ終わった子からさっさと、「ごちそうさま」です。全員が終わるのを待って「皆さんご一緒に、ごちそうさま」ではないのです。即、室外に出ることや外の水遊びもありとなりました。特に夏は、食後の外での水遊びは、暑さ対策としてとても有効です。30分以上、食後ひと汗かいた子供達は、部屋に入る前に、全身を冷水で洗ってもらって、海風が吹き抜ける吾妻保育園の保育室でぐっすりと熟睡しています。他園の昼寝をご存じの実習生たちが、社会館の子供達が、コトンと昼寝に入る姿に驚いていることは、理事長宮崎が以前から、よく聞かされていることであります。食事が色々な理由で遅れがちであった子たちは、友達がどんどん席からいなくなるだけでない、楽しそうに遊び始めているのですから、ぐずぐず食べるより、「さっさと食べて自分も友達と遊ぼう!」となっているのが、2022年8月からの新風景であります。
    昼寝をしたがらない子供たちとの格闘で。お昼の休憩時間が削られることがあった先生方は、寝る前の子供たちの体を洗うという手間が増えたとしても、子供達が以前と違ってコトンと寝てしまう結果、先生方の昼休みが十分に確保されて、結果オーライだと受け止て頂けるものと理事長は了解しております。
    食後の腹ごなし・食休みについては、大人に必要としても、子供達には必ずしも必要とされない旨の記述をある文献で拝見しております。実際子供たちの様子を長年見ておりますが、支障はない、と受け止めております。食後にゆっくりと休まれる老人たちのような姿は、子供たちの世界にはない、という事です。念のため申し添えます。
  10. 民営化2年目、秋の運動会が終わった (2022.10.1)
    1才児から5歳児までの園児60名強が、20名ほどの6年生までの卒園児たちと一緒になって、大改造された園庭を縦横に走り抜けた。そこには、たじろぎ、いじけ、泣く子たちが1人もいない、2年前までとはまるで変った子供達がいた。
    吾妻保育園の基本のカリキュラムは、ほとんど変わっていないのに、ハード=環境構成がカネに糸目をつけていないかの様に変えられた上に、散歩・トイレ・食事・昼寝・自由保育の時の先生方の指示誘導の姿勢が、子供達の自己判断優先に切り替えられて1年が過ぎた成果が出た、と受け止めております。
    では運動会会場に、先生方の励ましにいじけ、誘導にたじろぎ、会場の歓声に負けて泣く子が1人もいなかったのは何故か。秋快晴の空だけでない、子供達の心の中が希望と自信(やればできる。)に裏打ちされた朗らかさ愉快さに満たされて弾けるばかりになっていたことが理由なのは明らか! 更に、70歳を超した理事長宮崎には、「まだ死んじゃダメ。生きててよ。」と励まされているようで、実にありがたい運動会体験でした。
    「吾妻保育園は民営化しなくてよい。3000万円の初期投資など全く不要。お返しする。公立吾妻の保育は変わってほしくなかった、2年前のままで良い。」と希望する方々のご意向に沿って、保育計画の基本を維持しているのですが、園庭・園舎・給食だけでない、誰が見ても、保育士達の保育のやり方(視線・言葉選び・立ち位置など)が変わり、何よりも子供達(の目力・声の出し方・立ち歩き座る身構え)が変わった。という訳で、理事長宮﨑栄樹は、社会館保育園40年前の大スローガン「いじけず、くじけず、たじろがず」が、くっきりと思い出されて、「交響楽団吾妻保育園指揮者」として、誰よりも、子供達の評価・反応に身が引き締まる思いです。保護者各位のご理解ご支援を、改めてお願いするばかりであります。

2022.10.1更新

B. 保護者関係

  1. 絵本の定期購読を開始
    理事長宮崎は、小学校6年の時、木一小図書館の本を読み漁って読む本がなくなった時、家にあった吉川英治の宮本武蔵全集を読み始めた。面白かったのだ。が母は「宮本武蔵」を読みふける小学6年の私にこう言い放った。「その年で本なんか読んでいるとろくな人間にならない!友達と遊びに行ってきな。」私は母の気持ちを全く意に介さず、全巻1?巻を読み終えた。
    古谷家出身の母と違って、宮﨑家の基本は、それが何であれ読書を是とするというものだったのだろう。母の父親「古谷光隆」は、高野山上にあった高野山真言宗専修学院の教授であったと聞いた。父の父親つまり私の祖父「宮﨑識栄」は、小学5年と旧制中学2年を飛び級してしかも成績1番であり続けた上に、東京帝国大学文学部印度哲学科入学が決まってていたのに、愛染院住職の師僧が急死したため、急遽木更津愛染院に戻されたと聞いている。この人が昭和7年頃か、請西の自性院と江川の光明寺を使って県が推奨していた農繁期託児所を開設したうえで、木更津社会館に保育部門を昭和13年に創立したのだ。更に父親「宮崎祐致」は、木更津市立図書館が戦後、君津郡市で初めて創られて以来、県からの派遣職員としてその創設に携わり最期は県立図書館の副館長で退任した。
    理事長宮﨑栄樹は、この方々の元で生み育てられた。そして70歳を過ぎても読書を止めず、子供達の絵本も面白いと思うのです。「三つ子の魂百まで」。勝負は3歳とも7歳とも思う。今吾妻保育園が勧める素敵な絵本を子供達が楽しみ味わってほしいと思う。勿論「その年で本なんか読んでいるとろくな人間にならない!」と信じる方々が、そのお子様たちをそれなりの人に育てられることを、疑うものではありません。
    というわけでこのほど、定員60名中半数ほどが、絵本の定期購読を申し込まれたと伺った。勿論、買わなくても毎週「アサリ文庫」で借りて頂けるだけでも良いので、どうぞお子様が良い絵本に巡り合えることを期待するばかりであります。ちなみにお子様が絵本の魅力に気付くと、同じ本を繰り返し読みたがるようになります。「さっき読んだよ。又かい?」と親が言うようになると、しめたものです、ね。

 

C.その他

  1. 吾妻公園大改造の予定が発表された
    弓道場が移転されてその周辺一帯に、市民会館中ホール・図書館・中央公民館・交通公園・津波対応の屋外型遊び場・レストラン及び大駐車場がつくられるらしい。完成は4・5年後。というわけで、社会館吾妻保育園は、500人収容?の中ホールと、多数の幼児用図書をいつでも読める図書館及び広大な屋外遊技場を、徒歩2・3分の所に「備えている!?」保育園となりそうです。
    吾妻新宿の皆様、吾妻公園部分の旧住民のお気持ちを拝察しながら、80年ぶりの吾妻公園地区・吾妻神社一帯の活性化を心から歓迎し、祝福いたします。

名誉園長・理事長 宮 﨑 栄 樹

参考:他年度の取り組み

●社会館吾妻保育園民営化にあたっての経緯・理事長宮﨑からのご挨拶
こちらからご覧ください

●初年度の取り組み(2021年度)について
こちらからご覧ください

●3年目の取り組み(2023年度)について
こちらからご覧ください

●4年目の取り組み(2024年度)について
こちらからご覧ください

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