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- 社会館保育設計上のポイント
- 9歳の節
9歳の節
壁を超えて-10歳 人として の基礎が完成する
- 01 独立の始まり (1)子供の(親からの)独立開始 (2)感情の(親からの)独立開始
- 02 身体の成長 (1)味覚(食習慣)が完成する (2)匂いの記憶は6才から10才までがピーク (3)新生児期・幼児期・小学生低学年まで、聴覚・視覚よりも触覚優位 (4)排泄習慣(自律神経系のバランス)の完成 (5)免疫寛容の成立 (6)暴力性・攻撃性・支配欲を強める性ホルモン=テストステロンの分泌量が増え始める
- 03 感情の制御 (1)辛い現実に耐える力を内に秘めた感情ができはじめる (1')子どもの欲望を、先回りし、満たしてしまってはいけない。 (2)嬉々として悪をなし、悪への好奇心を乗り越える (3)無口になる (4)感情の揺れ・爆発を抑制でき始める (5)願望と現実の区分 (6)興奮集中・抑止制御の基本が完成
- 04 思考の制御 (1)接続詞の用い方が完成する (2)抽象性・普遍性を具体性・個別性より優先させられる (3)身体の中での大脳・論理の独立性を生き始める (4)常に自分の評価の基準を意識できている (5)寛容と常識に気づく
- 05 感覚の制御 (1)空間認識の臨界期 (2)空書きができる (3)見えないものが見えてしまう。勘がよい。
- 06 自覚 (1)誰かのロボット(将棋の駒)ではない、「将棋の差し手」として生きたいと思う。 (2)人生判断の基準・人生の原風景を持ち始める (2’)早期英語教育 カナダ移住の子供達ー9歳以降が有効との研究結果 (3)無意識レベルでの自己イメージの原点ができあがる (4)世間を信じ、世間と共に生き、世間から信頼される人になる。
- 補足/追記 (1)幼児から学童になるとき (2)聾学校の教員達は昔から9歳の壁の存在を知っていた (3)ある時期から「3・4年生の脱落者が激増」し始めた (4)成長しきれていない「知情意」が少年非行への芽となる (5)少年達の惨憺たる内面が解明された (6)「自発性」と「良心」の涵養の重要性 (7)追記